210月/100
family / Mondo Grosso (single)
モンドグロッソの何がよいかって、楽曲である。
これはカヴァーであるが、もうアレンジといい演奏といい、ホットでありながらどこまでもクールみたいな、リラックスしてるんだけどどう考えてもホットな、そんなトラックだ。
で、この曲でも佐野康夫さんを賞賛したい。加速と減速とでも言おうか。ところどころのタメが、どれだけ演奏全体を気持ちよいものにしているのだろう。
そしてその真価は、実はアルバムバージョンのほうにある。本MIXよりも長いアルバムバージョンのイントロでは、私が知る限り「史上最高のタメ」を聴くことが出来る。YouTubeに見つからないのが残念で仕方ない。あのタメは私がドラマーとしてバチを持つ前から、衝撃と感じてしまったほどだ。時間という概念において、空気が伸びたり縮んだりするように感じるのだ。クリックなんて使っていたらあんなレコーディングは出来ないだろう。
大沢伸一さんといい田島貴男さんといい、素晴らしい音楽家達が佐野康夫さんを指名して、名盤を作っていった時代である。