Invisible man / Mondo Grosso (Live @ Paris ’95)
個人的にかなり音楽的影響を受けたかもしれないMondo Grossoの紹介。
大沢伸一さんのベース+佐野康夫さんのドラムという、和製レア・グルーヴと呼びたい貴重な映像を納めたクラブツアー。(DVD絶版か?と思われたけどCD+DVDのセットで売っている模様。)
大沢さんはすっかりテクノ方面に進まれて(アルバムNEXT WAVEあたりから)個人的には聴かなくなってしまったのだけど、90年代のアルバムは本当に素晴らしい。
そして佐野康夫さんは日本を代表するドラマーという位置づけがあまりされにくいが、間違いなく音楽的な影響をドラマーという立場から楽曲に及ぼしていく演奏家であり、特にファンク・ポップス・バラードの分野ではレコーディングにおいて偉大な功績を幾つも残している。この演奏も、「空気感」「タメ」というような部分で、佐野さんしか出来ないような演奏だと感じる。
0:21のブレイク部分で、B-BANDJが突っ込み気味に"yeah!"と入ってしまう。大盛り上がりのライブ会場で、これは当然ともいえるし、必ずしもリズムに正確でないB-BANDJらしい。(彼はフランス訛りの英語で誰にも真似が出来ない雰囲気を醸すのが長所だ。パリ公演で特別嬉しかったのではないかと推察。)
それに対し、佐野さんのドラムは、0:22で十分に「タメ」をつくってから返すのである。バンド全体もだが、ここでもしドラムが突っ込んでしまっていたら。。。ブレイク明けのタメ。こんなところ一つで、「凄いなぁ・・・」と息を呑む。リズム楽器は特に音を出していないときに演奏の真価が問われたりする。
そして、Monday満ちるさんも伸びやかに歌う。ステージ上全員が楽しそうだ。(佐野さんだけは職人のもつ殺気のようなオーラがあるが。)コーラスがつかなかったのもヨーロッパクラブツアーらしいところだが、そんなことは関係ない。ブラスだって豪華。鍵盤はSLEEP WALKERの吉澤はじめ。2:38から大好きな展開。あーたまらない。4:10-11でまた佐野さんがタメて空気を作っている。最高。