family / Mondo Grosso (single)
モンドグロッソの何がよいかって、楽曲である。
これはカヴァーであるが、もうアレンジといい演奏といい、ホットでありながらどこまでもクールみたいな、リラックスしてるんだけどどう考えてもホットな、そんなトラックだ。
で、この曲でも佐野康夫さんを賞賛したい。加速と減速とでも言おうか。ところどころのタメが、どれだけ演奏全体を気持ちよいものにしているのだろう。
そしてその真価は、実はアルバムバージョンのほうにある。本MIXよりも長いアルバムバージョンのイントロでは、私が知る限り「史上最高のタメ」を聴くことが出来る。YouTubeに見つからないのが残念で仕方ない。あのタメは私がドラマーとしてバチを持つ前から、衝撃と感じてしまったほどだ。時間という概念において、空気が伸びたり縮んだりするように感じるのだ。クリックなんて使っていたらあんなレコーディングは出来ないだろう。
大沢伸一さんといい田島貴男さんといい、素晴らしい音楽家達が佐野康夫さんを指名して、名盤を作っていった時代である。
Invisible man / Mondo Grosso (Live @ Paris ’95)
個人的にかなり音楽的影響を受けたかもしれないMondo Grossoの紹介。
大沢伸一さんのベース+佐野康夫さんのドラムという、和製レア・グルーヴと呼びたい貴重な映像を納めたクラブツアー。(DVD絶版か?と思われたけどCD+DVDのセットで売っている模様。)
大沢さんはすっかりテクノ方面に進まれて(アルバムNEXT WAVEあたりから)個人的には聴かなくなってしまったのだけど、90年代のアルバムは本当に素晴らしい。
そして佐野康夫さんは日本を代表するドラマーという位置づけがあまりされにくいが、間違いなく音楽的な影響をドラマーという立場から楽曲に及ぼしていく演奏家であり、特にファンク・ポップス・バラードの分野ではレコーディングにおいて偉大な功績を幾つも残している。この演奏も、「空気感」「タメ」というような部分で、佐野さんしか出来ないような演奏だと感じる。
0:21のブレイク部分で、B-BANDJが突っ込み気味に"yeah!"と入ってしまう。大盛り上がりのライブ会場で、これは当然ともいえるし、必ずしもリズムに正確でないB-BANDJらしい。(彼はフランス訛りの英語で誰にも真似が出来ない雰囲気を醸すのが長所だ。パリ公演で特別嬉しかったのではないかと推察。)
それに対し、佐野さんのドラムは、0:22で十分に「タメ」をつくってから返すのである。バンド全体もだが、ここでもしドラムが突っ込んでしまっていたら。。。ブレイク明けのタメ。こんなところ一つで、「凄いなぁ・・・」と息を呑む。リズム楽器は特に音を出していないときに演奏の真価が問われたりする。
そして、Monday満ちるさんも伸びやかに歌う。ステージ上全員が楽しそうだ。(佐野さんだけは職人のもつ殺気のようなオーラがあるが。)コーラスがつかなかったのもヨーロッパクラブツアーらしいところだが、そんなことは関係ない。ブラスだって豪華。鍵盤はSLEEP WALKERの吉澤はじめ。2:38から大好きな展開。あーたまらない。4:10-11でまた佐野さんがタメて空気を作っている。最高。
Pokiopolis-Rydeen(Pocky-wo!) / YMO
前エントリーの「きっかけ」となったものがこちら。
テレビを見ていたらYMO3名が登場し、「ポッキーを!」…久しぶりにテレビで爆笑。
ポッキーは70年代生まれにリ・ターゲットしたのでしょうか??
これで、今後コンビニでポッキー棚の前を通るたびに脳内BGMでテクノポリスが流れること間違いない。買わないけど。
ところで、曲がテクノポリスでなくライディーンなのはやはりサビの有名さからだろうか。
一種のリミックスですね。意外に違和感が無い?
technopolis / YMO
- 0:00~いきなり「TOKIO」の合成(加工?)音声
- 0:29~琴系サウンドのAメロ(サスティーンの短い弦楽器系+ディレイが美しい)
- 1:30~ブラス(シンセブラスの良さを活かし、トランペット3本の譜面が美しい)
- 1:37~スラップベース(生弾きスラップが、かなりブリッジ転換のアクセントをつけている)
- 1:43~合成(加工?)音声(このおかげでtechnopolisのスペルを覚えられた)
- 1:50~シンセリード(高域をひねり出すアナログ感、アタックの柔らかさと伸びやかさが女性Vo.のよう)
解説するなんておこがましいけど、メロディの良さ、グルーヴの良さ(これはグルーヴしていると感じる。たとえ8分音符4連打の「ダッダッダッダッ」というフィルインだって、真似できないほど決まっている)、そんなことは大前提としても、たくさんの要素が盛り込まれているゆえの名曲と再認識。
デニチェン
最初の記事がどうしてもデニチェンというほどデニチェンが好きなわけではないが、「重戦車」と称される黒人ドラマー、デニス・チェンバースの特徴の良く出たプレイ。重戦車といいながら軽妙感もあるゴーストノート。速めのサブマシンガンみたいな連打。アメリカって恐いわ。